〈落語〉で楽しく学ぶ!
「『闇バイト』と『飲酒トラブル』の啓発寄席」を開催

立教大学

2024/12/17

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

2024年11月19日に「『闇バイト』と『飲酒トラブル』の啓発寄席」を開催しました。学生にとって身近に潜む危険でありながら、自分事として捉えづらい「闇バイト」と「飲酒トラブル」という問題を、立教大学落語研究会の学生が落語の演目として披露。その様子をご紹介します。

※立教大学学生部は、学生の安全な生活をサポートするため「大学生のリスクマネジメント」プログラムを定期的に行っています。本イベントはその一環として実施しました。
啓発寄席は、池袋キャンパスの教室を会場に、新座キャンパスへ同時中継する形式で開催し、両キャンパス合わせて約70人の学生が参加しました。

高座に上がったのは、立教大学落語研究会に所属する金子太郎さん(文学部史学科3年次)と大嶋優介さん(同4年次)。2人は演目に先立ち、「『啓発落語』といっても固い内容ではありません。リラックスするためにも一度、身体を動かしましょう」と、参加者と共にストレッチ運動を行いました。
会場があたたまったところで、最初の演目は金子さんによる「痛飲」。

サークルの新入生歓迎会で先輩からお酒を勧められるも、20歳未満であることを理由に飲酒を固辞していた新入生A。ところが、先輩の巧みな話術で論破され、ついお酒を口にしてしまいます。見る見るうちに泥酔し、店の外に飛び出して、行き着いた先は交番。警官から身分証の提示を求められ、20歳未満であることがバレてしまいます。「20歳未満の飲酒は本人だけの問題ではなく、勧めた人や提供した店も罪に問われることがある」と注意しながらも、新入生Aのあまりの狂酔っぷりに「病院に行かないといけない」と警官。それに対して新入生Aは「病院は結構です。だってもう痛飲(つういん)してますから」。鮮やかなオチに会場からは大きな拍手が上がりました。
続いての演目は大嶋さんによる「闇じゃないバイト」。

経済的に困窮し、アルバイト先を探している大学生A。インターネットで見つけた、簡単に高額の報酬がもらえる求人に飛びつき、応募しようと試みます。そんな時に偶然、テレビから流れる「闇バイト」のニュース。今まさに応募しようとしている求人と似た内容であることに気付き、踏みとどまります。しかし、求人情報の最後に「このバイトは闇バイトじゃありません」という注意書きを発見すると、「なんだ、じゃあよかった」と安堵。その後の応募を匂わせるオチに、会場は一瞬考える間を置いてから笑いで包まれました。

学生の声

啓発落語を披露した立教大学落語研究会の学生

文学部史学科3年次 金子 太郎さん

夏ごろに学生部から打診があり準備を進めてきたのですが、直前に新座キャンパスで同時中継を行う話やマスコミの方が取材に来るといった話を聞き、緊張しました。そんな中でも参加者から「面白かった」と言っていただけてホッとしています。今回のプログラムが、飲酒トラブルと闇バイトについて少しでも考えるきっかけになるとうれしいです。

文学部史学科4年次 大嶋 優介さん

ニュース等で闇バイトに関する報道が日に日に増え、笑い事ではないと感じていました。でも落語にするからには、笑いも入れないといけないので、ネタ作りには気を使いました。危険な部分は伝えながらも、声を出して笑ってくれる方がいてうれしかったです。普段、ほとんどためにならないことをやっているので(笑)、少しでも社会貢献ができて、やりがいを感じました。

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