憧れのユニフォームを纏い、つかんだ夢の舞台で輝く
横浜DeNAベイスターズ 中川 颯さん
2024/12/18
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
今シーズンから横浜DeNAベイスターズに移籍し、貴重なアンダースローとして活躍した中川颯投手(2021年コミュニティ福祉学部福祉学科卒業)。様々な場面で実力を示し、球団の26年ぶりの日本一に貢献した2024年シーズンや大学時代についてのお話を伺いました。
—— 今シーズン(2024年)を振り返ってどのような1年間でしたか。
過去3年間、一軍で投げた経験が1試合しかなかったので、やっぱりたくさんのお客さんの前で投げることができるありがたみが大きく、すごく幸せに感じていました。
—— 特に印象に残っている試合はありますか。
本拠地(横浜スタジアム)でホームランを打つことができた試合(2024年5月18日 中日戦)とポストシーズン(クライマックスシリーズ、日本シリーズ)ですね。ホームランを打った試合は前日の夜に打席の良いイメージが湧いていて、ホームランを狙っていたわけではないのですが、そのままのイメージで打つことができました。また、その日は本拠地で初勝利をあげた試合でもあったので、試合終了後のヒーローインタビューで呼ばれたときに360度ファンの方々がいるスタンドを見渡して、プロ野球にいるという実感が湧いてきました。
ポストシーズンは本当に緊迫してしびれた試合が多かったです。特にクライマックスシリーズは1点も取られてはいけないような責任のある状態での登板が多く、アドレナリンがすごく出ていました。ファイナルステージ第3戦に登板した時は、登板間隔が空いていたこともあって、すごく不安もあったのですが、まずは腕を振って全力投球をしようと心がけていました。(ファイナルステージ)最終戦では日本シリーズ進出が決まる試合ということで異様な雰囲気がありましたが、最後の打者を打ち取った1球は自分にとっても大きかったですね。
過去3年間、一軍で投げた経験が1試合しかなかったので、やっぱりたくさんのお客さんの前で投げることができるありがたみが大きく、すごく幸せに感じていました。
—— 特に印象に残っている試合はありますか。
本拠地(横浜スタジアム)でホームランを打つことができた試合(2024年5月18日 中日戦)とポストシーズン(クライマックスシリーズ、日本シリーズ)ですね。ホームランを打った試合は前日の夜に打席の良いイメージが湧いていて、ホームランを狙っていたわけではないのですが、そのままのイメージで打つことができました。また、その日は本拠地で初勝利をあげた試合でもあったので、試合終了後のヒーローインタビューで呼ばれたときに360度ファンの方々がいるスタンドを見渡して、プロ野球にいるという実感が湧いてきました。
ポストシーズンは本当に緊迫してしびれた試合が多かったです。特にクライマックスシリーズは1点も取られてはいけないような責任のある状態での登板が多く、アドレナリンがすごく出ていました。ファイナルステージ第3戦に登板した時は、登板間隔が空いていたこともあって、すごく不安もあったのですが、まずは腕を振って全力投球をしようと心がけていました。(ファイナルステージ)最終戦では日本シリーズ進出が決まる試合ということで異様な雰囲気がありましたが、最後の打者を打ち取った1球は自分にとっても大きかったですね。
横浜スタジアムのマウンドに立つ中川投手 ?YDB
—— プロ初勝利をあげたとき(2024年4月30日 中日戦)の心境はいかがでしたか。
プロ4年目だったので「やっとだな」というほっとした気持ちと、本当は去年で野球を辞めるつもりだったので、その状況からまず1勝することができて良かったなという気持ちでした。
—— 横浜DeNAベイスターズでプレーしていることについて、どのように感じていますか。
ベイスターズは幼い時から応援していた球団でずっと夢見ていた場所でした。ユニフォームを着るのも夢でしたし、実際に着てみてワクワクした気持ちになれて、練習着もかっこよく感じて、着るだけでテンションが上がります。自分の好きな服を着てお出かけするみたいな感覚です(笑) ベイスターズのユニフォームを着ていると、子どもの頃からの夢だったプロ野球選手になったなと感じます。
プロ4年目だったので「やっとだな」というほっとした気持ちと、本当は去年で野球を辞めるつもりだったので、その状況からまず1勝することができて良かったなという気持ちでした。
—— 横浜DeNAベイスターズでプレーしていることについて、どのように感じていますか。
ベイスターズは幼い時から応援していた球団でずっと夢見ていた場所でした。ユニフォームを着るのも夢でしたし、実際に着てみてワクワクした気持ちになれて、練習着もかっこよく感じて、着るだけでテンションが上がります。自分の好きな服を着てお出かけするみたいな感覚です(笑) ベイスターズのユニフォームを着ていると、子どもの頃からの夢だったプロ野球選手になったなと感じます。
—— 日本シリーズ優勝を達成した感想はいかがですか。
僕が生まれた年(1998年)以来の日本一ということで、自分の周りにもたくさんいるベイスターズファンの方々や、辛い時に支えてくれた友人、家族といった色々な人の顔が浮かんできて、そんな人達に多少の恩返しはできたかなと思います。大学で日本一になった時(2017年)にも池袋でパレードを行いましたが、また経験したいと思っていたので、横浜で優勝パレードをできたことも良かったと思います。
僕が生まれた年(1998年)以来の日本一ということで、自分の周りにもたくさんいるベイスターズファンの方々や、辛い時に支えてくれた友人、家族といった色々な人の顔が浮かんできて、そんな人達に多少の恩返しはできたかなと思います。大学で日本一になった時(2017年)にも池袋でパレードを行いましたが、また経験したいと思っていたので、横浜で優勝パレードをできたことも良かったと思います。
—— 今シーズンで一番大変だった場面はいつですか。
肩のケガをした頃ですかね。メンタル的にも落ちていた時期でした。ただその後のリハビリ期間に、身体のリハビリもありますが、緊張や不安といったマイナスな気持ちを数値化して、自分の状態を客観視することで気持ちを上向きに持っていく、というメンタルのコントロールスキルを身につけたことが、シーズン後半に繋がったと感じています。
—— シーズン中に先発から中継ぎへの転換があったと思いますが、中継ぎのやりがいや難しさをどのように感じていますか。
先発は打たせて取ることを意識しますが、中継ぎは全球決め球で三振を取りにいくことを意識しています。大学でも1~3年次ではリリーフとして登板していましたし、場数を踏んでいるという自信もありました。登板のタイミングで予想外のことが起きたり、身体のケアといった面では大変ですが、火消しの場面で登板して悪い流れを断ち切ることができたときは、チームに貢献できたと感じますね。
肩のケガをした頃ですかね。メンタル的にも落ちていた時期でした。ただその後のリハビリ期間に、身体のリハビリもありますが、緊張や不安といったマイナスな気持ちを数値化して、自分の状態を客観視することで気持ちを上向きに持っていく、というメンタルのコントロールスキルを身につけたことが、シーズン後半に繋がったと感じています。
—— シーズン中に先発から中継ぎへの転換があったと思いますが、中継ぎのやりがいや難しさをどのように感じていますか。
先発は打たせて取ることを意識しますが、中継ぎは全球決め球で三振を取りにいくことを意識しています。大学でも1~3年次ではリリーフとして登板していましたし、場数を踏んでいるという自信もありました。登板のタイミングで予想外のことが起きたり、身体のケアといった面では大変ですが、火消しの場面で登板して悪い流れを断ち切ることができたときは、チームに貢献できたと感じますね。
立教大学在学当時の中川投手
—— 大学時代に一番印象に残っている試合はありますか。
全日本大学野球選手権大会で日本一になった時(2017年)ですね。今年のベイスターズにもあったのですが、チームも優勝する雰囲気というか不思議な力が働いている感じがしていました。そして自分はその大会で胴上げ投手になることも出来たので、とても印象に残っています。
—— 大学時代の経験で生きていることはありますか。
日本一になった時の全日本では自分の体を上手くコントロールしながら、打者を翻弄している感覚があって、調子が良かった記憶があります。その時の状態に戻したいわけではないのですが、やっぱりその調子が良かった感覚を忘れずにいたいと思います。
全日本大学野球選手権大会で日本一になった時(2017年)ですね。今年のベイスターズにもあったのですが、チームも優勝する雰囲気というか不思議な力が働いている感じがしていました。そして自分はその大会で胴上げ投手になることも出来たので、とても印象に残っています。
—— 大学時代の経験で生きていることはありますか。
日本一になった時の全日本では自分の体を上手くコントロールしながら、打者を翻弄している感覚があって、調子が良かった記憶があります。その時の状態に戻したいわけではないのですが、やっぱりその調子が良かった感覚を忘れずにいたいと思います。
—— 来シーズンの目標を教えてください。
やっぱりこの1年間で一軍のマウンドで投げることで感じたありがたみや幸せといった初心の気持ちをこれからもずっと忘れないようにしたいです。マウンドに立つ前には一度、初心を思い出してから上がることができればいいなと思います。
—— 注目してほしいことはありますか。
(チームがピンチの場面で)火消しで登板するときは自分の中でも結構人格を変えています。あまり表には出ていないと思うのですが、実は闘志むき出しな感じなので注目してみてください。
やっぱりこの1年間で一軍のマウンドで投げることで感じたありがたみや幸せといった初心の気持ちをこれからもずっと忘れないようにしたいです。マウンドに立つ前には一度、初心を思い出してから上がることができればいいなと思います。
—— 注目してほしいことはありますか。
(チームがピンチの場面で)火消しで登板するときは自分の中でも結構人格を変えています。あまり表には出ていないと思うのですが、実は闘志むき出しな感じなので注目してみてください。
—— 立教大学の後輩へメッセージをお願いします。
僕も経験した、優勝した時の景色を見て欲しいなと思います。OBとしても自分が戦っている姿で勇気を与えることができたら嬉しいですし、お互い切磋琢磨して頑張っていきましょう。
僕も経験した、優勝した時の景色を見て欲しいなと思います。OBとしても自分が戦っている姿で勇気を与えることができたら嬉しいですし、お互い切磋琢磨して頑張っていきましょう。
取材/「立教スポーツ」編集部 経済学部経済学科2年次 林梨紗子
写真/「立教スポーツ」編集部 社会学部メディア社会学科3年次 影山凜
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります(取材日:2024年12月6日)。
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プロフィール
PROFILE
中川 颯さん
2021年コミュニティ福祉学部福祉学科卒業。
2020年のドラフト4位でオリックス?バファローズに入団し、2024年から横浜DeNAベイスターズに所属。今季は初の開幕ローテーション入りを果たし、29試合に登板(先発は6試合)して成績は[3勝0敗1セーブ、5ホールド、防御率4.42]。ポストシーズンでも重要な場面で登板し、チームの日本一に大きく貢献。