「挑戦なくして成長なし」を信条に途上国専門商社を起業。日本と世界とをビジネスでつなぐ

株式会社RAISE WORLD代表取締役 白川 直史さん

2024/11/19

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

文学部心理学科を卒業した、株式会社RAISE WORLD代表取締役の白川 直史さんのメッセージです。

アフリカや東南アジアといった途上国の人々と日本企業とをビジネスでつなげる途上国専門商社で代表取締役を務める白川直史さん。起業のきっかけについてこう話す。

「大学時代から生涯を通じて世界の貧困を救う取り組みに尽力すると決めていました。新卒で商社に入社し、貿易や国際商取引に関わる実務経験を積んだ後、2019年に設立したのが『RAISE WORLD』です」

白川さんが事業展開のエリアとして選んだのは、つてはおろか、渡航経験すらないアフリカだった。「多くの方から無謀だと言われましたが、『挑戦なくして成長なし』を信条に、現地の市場調査やビジネスパートナー探しを進めていきました」と振り返る。現在はケニアとエチオピアに支社を立ち上げ、主に3つの事業を推進している。

「アフリカの製品を日本で販売する『輸入事業』、現地の社会課題解決に貢献できる日本の技術を広める『輸出事業』、海外進出を望む企業を支える『コンサルティング事業』に取り組んでいます。仕事はスケジュール通りに進まなかったり、通貨危機に見舞われたりと、一筋縄ではいきません。エチオピアで内戦による緊急事態宣言が発令された際は、エチオピア人の現地支社長の『首都は安全で、私はあなたを全面的にサポートする』という言葉を信じ、渡航に踏み切ったこともありました」

大学時代の体育会レスリング部。競技経験者が多い中で初心者として入部した

大学時代は文学部心理学科で研さんを積むとともに、体育会レスリング部の活動にも全力で取り組んだ。

「集団心理やコミュニケーション術、人の行動パターンなどを体系的に学び、国籍に関係なく相手を理解するためのスキルが養われました。そして、レスリングを通して心身共に強く鍛えられた経験も、今の仕事で大いに役立っています」

「RAISE WORLD」という会社名の通り、「世界を下支えする大きな力となる」ことを目指して、挑戦し続けると力強く語る白川さん。学生たちにこうメッセージを送る。

「将来自分が何になりたいのかを考え抜くことが大切です。そのために挑戦を重ね、多くの人に会い、自分の可能性を広げてください。そうすればリア充だけでなく、『フューチャー充』にもなれるはずです」

アフリカ出張の際にはさまざまなところへ出かける。現地の子どもたちと(2018年)

アフリカの現場で、取引先の方と一緒に(2019年)

プロフィール

PROFILE

白川 直史さん

株式会社RAISE WORLD代表取締役
2007年 文学部心理学科(当時)卒業

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